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Race Report

第31回 みなと酒田トライアスロンおしんレース

開催日
2016年6月12日(日)
開催地
山形県酒田市 北港多目的グランド(主会場)/北港大浜海岸北側/北港多目的広場/北港湾岸道路
天候
晴れ
気温
25℃(平均)
水温
19℃
風速
1.5m/s
エントリー数
600名

取材した人:東 賢志

東北の富士"鳥海山"の下を全力疾走!

ドラマ「おしん」の少女時代の舞台となった山形県酒田市。
「みなと酒田トライアスロンおしんレース」は昨年、記念すべき第30回目を迎え、今年は51.5kmのスタンダードディスタンス(エイジ・リレー)とスプリントで行われました。
東北地方の老舗大会である本大会は、天気がよければコースの至るところから東北の富士山とも呼ばれる鳥海山(標高2,236m)を眺むことができます。初心者でも走りやすいコースレイアウトで今年も大盛況のうちに幕を閉じました。今回はそんな本大会をプレイバックしてリポートします。

キレイなビーチ&波もおだやかで泳ぎやすいスイム

11日(土)、本番前日には大会協力をしているNTT東日本の有志、約50人によるビーチクリーンが行われ、レースへの準備はバッチリです!
12日(日)、朝から快晴に恵まれ、多くの選手がスイム会場の大浜海岸に集合しました。ちなみにメイン会場は同海岸より徒歩10分ぐらいの距離にあり、フィニッシュゲートも同じ場所に用意されています。
8:30。やや風はあるものの、波はおだやかで泳ぐにはもってこいのコンディションの中、レースがスタート。
第1から第4までのウェーブに分かれ、750mを2周回するスイムパートを選手たちが泳ぎ始めました。先頭集団はやはりバトルになっている様子でしたが、マイペースにゆっくりと泳ぎだす選手もチラホラ。
折り返しポイントは浜辺にあり、一度陸に上がってから2週目に入ります。泳ぎやすいコンディションだったのか、昨年よりも早いペースでバイクに進む選手が多いようでした。

スピードを出せるストレート多し! しかし、向かい風も!

本大会はトランジションが2ヶ所に分かれており、大浜海岸のビーチを上がりきったところにバイクの第1トランジションが設営されています(第2はメイン会場付近)。選手たちは各々、自分のバイクまで走っていき、急いでウェットスーツを脱いでバイクパートに駆け出します。
コースは1周13.3kmを3周回する40kmのコースです。フラットな道のりなのでスピードを出すことも可能ですが、ときに向かい風が選手を襲います。同地に立つ、風力発電用の巨大風車を回すぐらいの風なので、多くの選手が苦戦したことでしょう。

ラストスパート! 見上げれば鳥海山がそこに!

沿岸部のフラットな道のりを走るランパートは1周3.3kmを3周回します。バイクとほぼ同じコースなので直線的な道が多い分、なかなかたどり着けない先々の景色に苦しんでいる選手もいました。
バイクほどではありませんが、やはり向かい風が吹くときもあり、また時間の経過とともに気温もどんどん上昇していきます。しかし、少し顔を上げると目の前には選手たちを鼓舞するかのように雄大な鳥海山がそびえ立っていて、勇気をもらった選手も少なくなかったでしょう。

30℃を越す暑さの中で感動のフィニッシュ!

この日、山形は各地で30℃を越す真夏日になりました。
フィニッシュのピークを迎えた、12時頃には気温もグングン上がり、観戦しているだけでも汗が吹き出てきます。そんな中でも総距離約20kmで行われたスプリントではトライアスロン界の未来が楽しみになる結果もでました。
なんと、約47分のタイムで15歳の男性が1位に輝き、1分遅れで16歳の男性が続いたのです(3位は38歳男性)。近い将来、本大会からトライアスロン界のスター選手が誕生するかもしれませんね。
エイジは2時間2分のタイムで19歳男性がトップでフィニッシュしました。
フィニッシュ後は米どころならではのおいしい手作りカレーと玉こんにゃくが無料(しかも、おかわりも自由!)で振舞われ、選手たちも使ったエネルギーを補給するかのようにしっかりと食べていました。
表彰式の後に、豪華景品が当たるじゃんけん大会が行われ、賑やかなうちに2016年大会は幕を閉じました。

 

来シーズンからトライアスロンにチャレンジしようと考えている全国、特に近県の方々は、山形県の代表的なトライアスロン大会「みなと酒田トライアスロンおしんレース」にぜひエントリーしてみましょう!

東 賢志

トライアスロンスタイル編集部員。
世の荒波にもまれ、ようやくトライアスロンスタイル編集部にたどり着いた男。来期の初参戦に向けて現在走りこみ中!? 趣味はキャンプとカラオケ、ゲーム、寝ること・・・・・・。 アイアンマンまでの道のりは果てしない。

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