取材した人:渡元春
2014年6月22日、九州玄界灘を臨む唐津湾沿岸で「第15回 虹の松原トライアスロン in 唐津」大会が開催されました。
昨年はこの大会に編集部メンバーが参加してレポートしましたが、今年はコース沿道からレースの模様や選手の様子を取材します。
レース受付と開会式・競技説明会が行われたのは、レース前日の6月21日。受付会場の唐津市文化体育館ではメーカーやショップなど、8つのブースが会場を盛り上げます。会場には午後から選手が続々と訪れて受付を行います。その後、開会式までの間にブースの展示商品を見たり、トライアスロングッズの購入、マッサージを受けるなど、選手たちは各々思い思いに過ごしていました。
なかには、開会式が始まるまで真剣な表情でパンフレットを眺める選手たちもいて、その様子からレース前の緊張がこちらにも伝わってきました。
虹の松原トライアスロンin唐津は「雨の松原」との非公式な別称もあるほど、天候に恵まれる機会が少なく、今年もあいにくの雨模様です。さらに今年はスイム会場の潮流が厳しかったためにスイムを実施せず、第1ラン→バイク→第2ランというデュアスロンに変更して競技が行われることに。
選手たちはスタート場所となる国民宿舎・虹の松原ホテルの玄関前に集まり、やや肌寒い中で第1ランがスタートです。第1ランは松原並木の唐津街道沿いを約5kmの1周回。後半の選手はバイク選手とすれ違うなど、デュアスロンならではの光景も見られました。
しばらくして第1ランを終えた選手たちが続々とバイクでコースへと出ていきます。ほとんどの選手がスイム後に比べると足に疲労を感じながらのバイクスタートとなりましたが、フラットコースを高速で駆けていく選手たち。路面は濡れて滑りやすいものの、ほぼ直線の松原並木を疾走し、Uターンを繰り返しながら4km×5往復(40km)のコースを進んでいきます。
折り返しでの減速さえ注意すればかなり易しいコース設定なので、トラアイスロンレースが初参加という選手が多いのもこの大会の特徴です。
走りながら目を楽しませてくれる景観が見られるランコースは、この大会の魅力のひとつ。
バイクを終えた選手たちは、虹の松原ホテル前から東の浜海浜公園を通り抜け、松浦川沿いを走っていきます。コース沿いは自然が豊富で、景観は常に変化。途中、トンネルを潜ったり、橋を渡ったりしながら、河畔公園内を折り返してからの復路へと入ります。松原河畔公園からいったん公道に上がると、目に入ってくるのが遠くに唐津城を背にしたフィニッシュゲート。
ここから約1km走ってもう一度河川敷側に下りると、たくさんの観客が応援する中、ゴール! ゴールした選手はフィニッシャーズタオルを受け取り、大会名物「唐津バーガー」を頬張ります。
レースが終わると、虹の松原ホテル内のレインボーホールにてアワードパーティが行われました。飲み放題&食べ放題のパーティは、なんといっても量が多いのが特徴です。また、たくさんの協賛者様から提供された賞品による大抽選会も大盛況! 開催地域からの協賛が多いことが示すように虹の松原トライアスロンin唐津は地元に愛されている大会で、参加者にもその魅力は十分に感じられます。
今年はデュアスロンへの競技変更になってしまいましたが、たくさんのボランティアスタッフに支えられているこの大会は、本当に温かさ溢れる大会だと思います。自然豊かなコース、すばらしい景観の唐津城下町。レースだけでなく、ぜひ観光も兼ねて、全国各地から参加をおすすめする大会のひとつです。
トライアスロンスタイルの新人。元テニスプレーヤー、現カヌー選手。
トライアスリートに俺はなる!