取材した人:小久保よし子
今年の「IRONMAN 70.3 セントレア常滑ジャパン」は、昨年とはコースを大幅に変更して開催された。スイムスタートはりんくうビーチから常滑港へ移ったが、台風の影響を受けて波が立っていたため、距離を1.9キロから1.2キロに変更。スタートを遅らせて、5分間置きのウエブスタートとなった。バイクはアップダウンのあるテクニカルなコース。途中周回が2カ所ある。
今年は「スイム会場」と「常滑市体育館(バイクフィニッシュ)」、「りんくうビーチ(ゴール)」を行き来する無料応援バスがあった。バス停には時刻表が貼られ、ほぼ20分間隔で発車し、途中常滑駅を経由する。コース上は交通規制が敷かれているため、家族や仲間を応援したい人には嬉しいシステムだ。ただ、予想以上に利用する人が多かったのか、満員で次のバスを待つ人の姿も。もう少し発車間隔を縮めるか、乗車人数を増やせればと思った。
ランは常滑市体育館から街中を走り、大野海岸、多屋海岸を通ってゴールのりんくうビーチへと向かうコース。気温33℃、照りつける日射しは痛いほど強く暑さの厳しい大会となったが、昨年よりも大幅に増えた応援が選手の励みになっていたようだ。
昨年開催後に行った地元の人へのアンケートでは、8割が「来年の開催」を望んだという。エキスポ、アワードパーティが行われた空港内を歩いていても「スポーツイベント」の雰囲気があり、快く受け入れられて開催できることの気持ちよさが感じられた。
なお、本大会の前日、りんくうビーチでは昨年同様「アイアンキッズ」が開催され、6歳から12歳の子どもたちが元気にアクアスロンに挑んだ。
編集プロダクション時代に築いた不健康を取り戻そうと10年前にマラソンを始め、途中4年間ほどエアロビクスダンスにはまったが、2010年に「うつくしまトライアスロン in あいづ」をなんとか完走。3種目をマイペースで練習し、時間内完走を目標とするゆるい「トラ生活」を楽しんでいる。トライアスロン歴2年目。医療や生活習慣病、食事療法などの分野を得意とするフリーライター。