取材した人:吉本拓也
川崎港トライアスロン in 東扇島は、平成20年の東扇島東公園の開園時より開催されているスポーツイベント。「Kanagawaスリーエフシリーズ2011」の第4戦でもあり、昨年は台風で中止となったが、今年で4回目を迎えた。園内にはバーベキュー場や川崎市に50年ぶりに復活した人口砂浜があり、市民の憩いの場になっている。10月に入るとかなり気温が下がり、レース当日の朝の気温は18度に。正午近くになると蒸し暑くなったが、それでも酷暑だった夏の体力消耗とは比較にならないだろう。夏に強くない人はこの時期のレースを選ぶのもいいかもしれない。
スイム会場は船舶の激しい川崎港だが、防波堤に囲まれて波もなく、安全。バイクは港の倉庫街の折り返し5kmを8周回するコース。小さな起伏もないまったくのフラットで、この日は風もなかった。ランは公園内を4周回する。行き交う船や対岸の工場地帯を見ながら走るコースだった。
会場全体がとてもコンパクトにまとまっているし、周回が多いので応援しやすい。スイムも安全で思いのほか水質も悪くなく、首都圏の大会としては条件がいいと思う。オリンピックディスタンスとエンジョイディスタンスがあり、都市型トライアスロンとして今後さらに人気が出て行く大会だと思う。
本職は広告や雑誌のアートディレクター。徹夜仕事に追われていた20代後半、体調を崩したのをきっかけにジョギングを始め、マラソン大会に頻繁に参加するようになる。3年後の1999年に新島大会でトライアスロンデビュー。以来、トライアスロン好きが嵩じて大会ポスターやショップ広告、雑誌などの制作に関わるようになる。トライアスロン歴12年目の43歳。