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Race Report

第30回天草国際トライアスロン大会

開催日
2014/7/27(日)
天候
晴れ
気温
28.9度
水温
25度
最終参加数
エリート女子24人、エリート男子47人、エリートU19女子4人、エリートU19男子8人、
エイジ556人、リレー60組、アクアスロン68人
完走数
エリート女子20人、エリート男子44人、エリートU19女子4人、エリートU19男子8人、
エイジ544人、リレー55組、アクアスロン68人

取材した人:奥山潤

第30回記念となる天草国際トライアスロン大会が開催

日本で最初のスタンダードディスタンスのレースとしてスタートした天草国際トライアスロン大会も、今年で30年の記念大会となる。ITUアジアカップやジャパンカップ、九州ブロック選手権などの指定を受ける当大会は、エリート選手のみならず、強豪のエイジグルーパーから初心者クラスまで、幅広いアスリートが参加する大会だ。

まっすぐ沖に出るスイムコース

競技種目はスタンダードディスタンス、スプリントディスタンス、リレー、アクアスロンの4種。これにエリートおよびエリートU19が加わり、ウェーブスタートで行われる。早朝から天気がよく気温も高いなかで、選手たちは自分のスタートを待つことに集中し、会場は緊張感に包まれる。それがレーススタートの合図とともにレースにかける意気込みへと変わった。
本渡海水浴場を泳ぐスイムコースは、砂浜からまっすぐ沖に出て375m先で折り返す。湾内を泳ぐため、終始選手を見渡すことができる。各ウェーブがスタートしポンツーンを折り返して砂浜に戻ると、スタンダードディスタンスは2週目に向かう。かなりの暑さだが、まだスタートしたばかりでまだまだ選手達は元気いっぱいだ。

バイクコースは海岸線を往復

スイムを上がるとさすがに暑さできつそうな顔をする選手もいるが、トランジションに向かう途中のシャワーを浴びながら、再度元気を取り戻してバイクスタートに向かう。
バイクはスタート直後に急激な上りが待ち構えている。体が慣れない段階でのいきなりの上りは堪えるが、この上りを越えさせすれば、あとは多少のアップダウンはあるものの、海岸線を気持ちよく走ることができる。途中イルカウォッチングで有名な通詞島付近を走り、坂瀬川の折り返しポイントを回って、来た道を戻る。海岸線を往復するバイクコースは、まったく単調さを感じることはなく、とにかく最高のロケーションだ。
最後にスタート直後の激坂を下って、トランジションへと進む。

暑さとの闘いながらのランを終えればフィニッシュ

ランコースはひたすら内陸を走るワンウェイで、暑さとの闘いが要求される。アップダウンもあるため、かなりタフなコースだ。農道を走るので影となるところも少なく、暑さとの闘いが一番のポイントだ。途中、JTUの創世記に会長を務め、当大会のスターターもされたことがある長嶋茂雄氏を記念して命名された「長島茂雄球場」(広瀬公園内)周辺のコースは、かなりの激坂で選手を苦しめる。最後は本渡のメイン通りを走って本渡運動公園陸上競技場に入ればフィニッシュだ。
フィニッシュ会場はトライアスロン関連のブースや地元の飲食ブースが並ぶ。レースを終えた選手達は食事を取りながらレースの感想を話し合ったり、表彰式を見たりしながらレースの余韻を楽しんでいた。

見どころいっぱいの天草

せっかく天草まで来たのだから、前日の選手受付と当日のレースだけで帰るのはもったいない。大会が行われる本渡のある天草下島は、本州など主要4島を除く日本の島では8位の面積をもつ大きな島だ。古くは「島原・天草の乱」に代表されるキリスト教に関わる歴史が有名な島だが、近年では昭和41年に開通した天草五橋によって九州本土と陸路で繋がって以降、観光客で賑わう島だ。
天草には熊本市内から陸路で入るか、天草エアラインにて福岡空港や熊本空港から入る方法がある。今回は熊本空港から約20分の空路にて天草空港に入ったが、小型機の低空飛行は景色も満喫できてなかなか素敵なフライトだった。天草空港から市内メインの本渡地区まではバスで15分程度。メイン通りには大型店も多く出店していて、市街地はかなり賑わっている。

島内はかなり広いので、観光にはレンタカーがオススメ。イルカウォッチングで有名な通詞島周辺や「五足の靴」で有名な下田温泉。キリスト教弾圧の象徴でもある﨑津天主堂や自然豊かな牛深地区など。一日で観光するには難しいほど見所満載だ。

食事はもちろん海鮮料理が美味しいが、酪農直営の焼肉屋さんなどもあり、食べることに困ることはない。また地元のスナックなどもたくさんあるので、レース後の2次会に地元で祝杯というのもいいかもしれない。

新しい一歩を踏み出す大会に

30年の記念大会を踏まえ、また来年以降新たな一歩を踏み出す天草大会。こういった地方で行われる大会はレースを楽しむだけでなく、やっぱり地元の良さをいろいろと満喫したい。
「食べて、遊んで、観て、買って」そして「大会に参加して」。
ぜひ、来シーズンの大会選びの候補の一つに天草大会を入れてほしい。

奥山潤

トライアスロンスタイル編集部員。
ロングもミドルも大好き。トライアスロンを思いっきり楽しみたい。
トライアスロン歴は、七年目。

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