取材した人:吉本拓也
石川県能登半島の能登島と七尾周辺がコースとなっている「七尾海岸トライアスロン・アクアスロン大会」は、今年で7回目を数える。ローカルだが、魅力あふれる大会だった。
スイムコースは避難緑地としてコンサートなども開催される能登島マリンパークをスタートし、海水浴場を2往復する。波もなく、遠浅の海水浴場だからスイムに自信がなくても安心して挑戦できそう。
バイクは能登島と半島を結ぶ1050mの能登島大橋を渡って能登半島川の沿岸部を走り、ツインブリッジのとを渡って能登島に戻ってくるコース。ワンウエイの周回コースだが、2つの橋からは和倉温泉街、牡蠣棚、漁村集落など七尾湾にひろがる美しい風景を眺めることができ、ちょっとした観光案内にもなっている。
ランコースはアップダウンの連続するコースだが、緑が多く気持ちがよい。この日は猛暑も一休みの時期だったのか、ランまでは暑さに悩まされることのないレースだった。
レース開始は早朝6時。全日程が10時過ぎに終了するため、海の幸や温泉などアフターレースをゆっくり楽しむことができる。
今回はアクセスのよい能登空港を利用した。まだあまり知られていないようだが、大会の雰囲気はアットホームだし、「旅行+トライアスロン」というエンジョイ派におすすめしたい大会だ。
本職は広告や雑誌のアートディレクター。徹夜仕事に追われていた20代後半、体調を崩したのをきっかけにジョギングを始め、マラソン大会に頻繁に参加するようになる。3年後の1999年に新島大会でトライアスロンデビュー。以来、トライアスロン好きが嵩じて大会ポスターやショップ広告、雑誌などの制作に関わるようになる。トライアスロン歴12年目の43歳。