「大雪山忠別湖トライアスロンin ひがしかわ」は、北海道の数少ないオープンウォーターの大会だ。今年で5回目だが、美しい風景ともてなしが口コミでひろがり、今や全国から選手がやってくる人気大会に成長した。
今回は災害に見舞われ、予定したコースが使えず一時は開催が危ぶまれたが、主催者の奔走とコース変更によって開催にこぎつけたという経緯がある。スタート前に選手から「開催ありがとう!」の声が飛ぶなど、終始あたたかい雰囲気に包まれていた。
スイムは大雪山の雪解け水で毎年水温が20℃をきるほど低い忠別湖だが、今年は21℃と比較的温かく、スイムリタイヤも少なかった。バイクコースは忠別湖周回に変更されたが、北海道らしいロケーションが最高で、選手からは「今回のほうがいい」という声も聞かれた。レース後は大会名物のジンギスカンパーティーという楽しみが待っている。夏の北海道を思う存分味わえるこの大会は、今後も順調に育っていくと思う。
合宿で東川にきていたベルディの4選手がゲスト参加。招待選手の沢田愛里は連覇を狙う。
レースはまずジュニアからスタート。
コース変更でアクアスロンになったが、みな真剣に走っていた。
この日の最高気温は33℃。水温は21℃まで上がって、いいコンディションに。
水辺から一斉スタート。スタート地点は砂が巻き上がって濁るが水質は上々。
ブイも多く、わかりやすいコース設定だ。
三角形に左回りで2周回。大雪山系を臨みながらのスイム。ロケーションは最高だ。
さて、もう一周!
バイクコースは、災害の影響で忠別湖周回に変更された。
忠別湖の周囲は細かいアップダウンがあり気を抜けない。
白樺の森の中を走る。北海道ならではの風景。
強い日差しが照りつけ気温も高いが、湿気の少ない風が心地いい。
北忠別橋を渡る。忠別川が流れ込んでいるのが見える。
選手権の部・優勝の沢田愛里選手。バイク、ランには定評がある。
ランはスイム会場とフィニッシュ会場の往復3周回半。誘導ミスがあり、2周回半に短縮されたがレースは成立。
往復コースなので仲間とエールの交換をしながらすれ違う姿も。
コース変更で砂利道区間もあった。
忠別湖を眺めながらのラン。
夏の北海道らしい緑がまぶしい。
気温も最高潮。給水所も大忙し。
優勝は東京ベルディの外山高広選手。トライアスロン初優勝を飾る。
女子の部優勝は、蔵本葵選手。終始安定した走りだった。
トライアスロンのゴールは、いつもいろんなドラマがあり、見ているだけで楽しい。
レース後はコレ!大会名物ジンギスカンパーティー。さすがトライアスリート、物凄い食欲。
ジンギスカンの他、稲荷寿司、唐揚げ、ソーセージ、おにぎりなど、心を尽くした料理が並ぶ。
吉本拓也
本職は広告や雑誌のアートディレクター。徹夜仕事に追われていた20代後半、体調を崩したのをきっかけにジョギングを始め、マラソン大会に頻繁に参加するようになる。3年後の1999年に新島大会でトライアスロンデビュー。以来、トライアスロン好きが嵩じて大会ポスターやショップ広告、雑誌などの制作に関わるようになる。トライアスロン歴12年目の43歳。