2016. 11. 08
11月5日(土)に開催された「ステーションライドin南房総」。本イベントは自転車情報誌『BiCYCLE CLUB(エイ出版)』がプロデュースしたグループライドのイベント。
コースレイアウトは千葉県館山市・北条海岸を発着点とし、館山湾から北に向かって滝田城跡、南三原などを抜け、南房総を北から南までグルリと一周するというもの。
エントリー総数約400人が事前申告した80km 、110km、130kmのコースに分かれて走る。トライアスロンスタイル編集部も澄み切った秋晴れの下で、館山&南房総の里山や海の景色を楽しんだ。
■出発もラク楽! 両国駅⇔館山駅まで「サイクルトレイン」♪
今回、編集部は「ステーションライド」の魅力の一つでもある両国駅と館山駅を往復する専用列車「サイクルトレイン」を利用して参加。
サイクルトレイン(6時50分発)は、両国駅の普段は利用されない3番線臨時ホームから出発する臨時列車だ。両国駅に集合した参加者は、駅北側の臨時出入り口よりホームに入り受付を済ませ、輪行袋を使わず、そのまま養生された列車内に乗り込むことができる。乗客はイベントに参加する人のみの貸切なので、同乗者と自転車談義などに花を咲かせ、ワクワクしながら館山に向かう。列車内にはトイレもあるので安心だ。
千葉駅でゲストライダーのリオオリンピックトライアスロン代表の上田藍さんを乗せ、そこからノンストップで約2時間後に館山駅に到着。会場の北条海岸まで自走で約5分。
会場でスタートセレモニーなどが催され、10時に同海岸を北に向かってスタート。編集部が参加した110kmコースは1グループ約20名でラインを組み、平均速度25kmで快調に出発した。
■充実したエイドステーション&向かい風との戦い
約15km間隔で道の駅などに用意されたエイドステーションでは「伏姫さんが焼」や「ひじきコロッケバーガー」、「三芳の牛乳」などなど、房総の味覚が大盤振る舞いされた。中には「エイドが充実しすぎ! こんなにたくさん食べられないよ!」と笑いあう参加者も。
スタートから30km付近までは、約80mのアップダウンが2度あったが、スタート直後ということもあり体力も十分。筆者もそれほど苦労なくガイドライダーのペースで走れた。
しかし、約60km地点の4つ目のエイド「道の駅和田浦WA・O!」からの外房沿いを走るコースでは、ときに強い向かい風が吹きつけ、この辺りからライダーそれぞれの体力差が現れはじめた。ラインはときに先頭から最後尾まで大きく伸びたが、そのような場合でもかならずガイドライダーが停車し、後方集団を待っていてくれたのでグループライド特有の心強さを感じた。
■ギリギリのフィニッシュ!! サイクルトレインで帰路に
編集部のグループがフィニッシュできたのは日も暮れた17:00頃。帰りのサイクルトレインは18:00発なので、すぐに館山駅に向かわないといけない状況だった。バタバタとしながらも会場に用意されていたサルビアコーヒーをいただきすぐに館山駅へ。予定通り両国駅行きのサイクルトレインに乗車。輪行の準備がない分、急いでいてもラクに乗ることができた。
館山の自然や空気、食べ物もすばらしく、夕陽をバックに富士山がクッキリと見える南房総の海も絶景だ。「最後の方はかなり疲れたけど楽しかった。次もまた来よう!」と参加者たちは帰路に着いた。
日頃から一緒に練習をする仲間内でエントリーしてもOK、ソロの参加でも新しいサイクルメイトと出会えるかもしれない。次開催を要チェックだ。
◆ステーションライドin南房総・公式サイト
http://www.stationride.com/