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Race Report

九十九里トライアスロン2014

開催日
2014年9月20日(土)、2014年9月21日(日)
天候
曇り

取材した人:大野木聡子

ユニークな大会が九十九里で初開催

「トライアスロン×サーフ」というコンセプトで企画されたトライアスロン大会、九十九里トライアスロン。その記念すべき第一回大会が、2014年9月20日(土)に千葉県九十九里で開催された。参加した選手は2200人超と、初開催ながら国内最大級の規模となった。 オリンピックディスタンスで行われるレースはビギナー向けのコース設定で、トライアスロン初参加という選手が全体の3割を占める。会場づくりはホノルルやロタを連想させる南国風で、レース翌日の9月21日(日)にはヨガやサーフィン、SUP(スタンドアップパドル)などのアクティビティが体験できるなど、さまざまなレベルのトライアスリートがそれぞれの楽しみ方ができる、ほかに類を見ない大会だ。

参加しやすさに配慮した競技説明会

九十九里トライアスロンは、競技説明会もユニークだ。通常の大会では、競技説明会や受付は前日の日中や当日の朝に行われることが多いが、九十九里トライアスロンでは前日の夕方18時~21時に受付ができ、20時と21時には初心者競技説明会も実施。首都圏からなら、仕事を終えてから会場に向かっても受付が可能な時間帯に受付を行うことで、レース当日はゆっくり準備することができる。
当日のレーススタート時間も11時30分と比較的遅い時間に設定し、当日受付もゆっくり落ち着いてできる工夫がされている。さらに、レース参加者のために両国駅から上総一ノ宮駅までのサイクルトレインが当日に運行され、会場に向かうサイクルトレイン内で競技説明会が行われた。バイクをそのまま電車に持ち込むことができるサイクルトレインは、パッキングする必要がなく時間短縮にもなるので、かなりオススメだ。

九十九里の海外沿いでレースを実施

今回は私もレースに出るので、緊張のなかで当日の朝を迎えた。多くのトライアスロン大会は午前中にスタートするが、九十九里トライアスロンは昼近くからのスタートなので余裕を持って準備ができた。ただし、朝からあいにくの雨模様、そしてこの時期としてはちょっと肌寒い気温だ。
スイムスタートまでに雨はほとんど止んだものの、気温はあまり上がらず。スイムは一宮川河口付近を一往復するコースで、潮流の関係で水の流れは河口側から上流に向かっていて、上流に向かって泳いでいく往路は比較的楽だったものの、河口に向かって泳ぐ復路はかなりキツい。うまくペースをつかめないまま、スイムは45分ほどかかってしまった。
今回はトランジションの長さも特徴。2200名もの選手がいるのだから、トランジションエリアがとても長い。さらに、スイムアップからトランジションまでの距離が1km近くもあったが、意外にもレースだとこの距離はあまり気にならなかった。
ここからは九十九里トライアスロンの醍醐味のひとつ、通行止めされた九十九里有料道路ならびに東金九十九里有料道路を往復するコースを走るバイクだ。片側には九十九里の海を臨み、もう一方には町並みを見下ろしながらバイクを走らせていく。ほぼ一直線のコースだが、12キロ地点で大きく曲がるところがあり、その地点はかなりの坂になっている。ビギナーの私には一番の難関だったが、復路でのここはかなり爽快な下り坂で、まるでジェットコースターに乗っているような気持ちよさ。ただ、スイムでかなりスタミナ切れを起こしていて、バイクは2時間前後で走破。
ランコースは、サーフショップが連なる九十九里浜沿いの道を走る。独特な雰囲気を楽しめるフラットコースになって、沿道ではボランティアの方々や近所のお母さん方が声援をくれる。そんな声に支えられて、ヘロヘロになりながらもランは約1時間でなんとかフィニッシュ!

ゴール後は地元の味などが楽しめるビーチパーティ

ゴールゲートをくぐると、フィニッシュ会場ではすでにビーチパーティが行われていた。会場を囲むように飲食ブースや出展社ブースがあり、その中央にはイスとテーブルがたくさん並べられている。選手たちはフィニッシュしたときの格好のまま、会場をウロウロ。フィニッシュ後に受け取った飲食チケットで、好きなドリンクと6市町村の飲食ブースから食べ物を選ぶ。チケットの中には九十九里名物ハマグリチケットもあり、選手はハマグリを焼く網を囲みながら会話を交わし、レースを振り返えっていた。
2000人以上が集まった会場はかなりの盛況ぶりで、パーティはとても盛り上がった。

翌日のアクティビティも大好評

レース翌日の九十九里は見事な快晴。この日は会場でさまざまなアクティビティが実施された。朝の一宮海岸ではタレントの田中律子さんがインストラクターとなり、ビーチヨガを行う。田中律子さんの穏やかな声で進行し、5分後にはみな集中し始めて、約100名が太陽に向かってヨガのポーズをとると神聖な空気が流れる。こうして疲労した身体がヨガで癒されていった。

ヨガの後、海岸ではサーフィン&SUP体験が行われた。サーフィンはやはり難易度が高いのか、そこら中でサーフボードがひっくり返っている。しかし、トライアスリートは負けず嫌い! 時間が進むにつれて波に乗る姿も見えた。ボードの上に乗ってパドルで進むSUPのほうは、みんな最初からスイスイと進んでいる。どちらもかなり盛り上がりを見せてアクティビティは終了。
アクティビティを終えた後は、選手もスタッフも一緒になってバーベキューでランチ。ランチ会場では実行委員会の大会への想いが語られるなど、選手と大会スタッフが和気あいあいと交流できる貴重な場となった。

大野木聡子

トライアスロンスタイル編集部のニューフェイス。
2014年、トライアスロンに初チャレンジ!!!

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